みやけファミリークリニック

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成長発達外来

Growth development

成長発達外来

当院では一般的な小児科診療はもちろん、成長発達外来も充実させています。

低身長

低身長を中心として小児内分泌疾患に関して専門性の高い診療を行います。
背の順に並んだ時に一番前だったり、2〜3歳下の子と同じ身長の場合は低身長を疑う必要があります。「そのうち伸びるだろう」と放置せず、気軽にご相談ください。

成長ホルモン分泌不全性低身長症

出産のときの微細な脳の傷、稀に脳腫瘍などで脳の下垂体が障害をうけることがあります。脳の下垂体から成長ホルモンが分泌されなくなり、その後の身長の伸びが悪くなって徐々に低身長が目立ってきます。軽度の成長ホルモン分泌不全の場合には、はっきりした原因がなくても身長の伸びが悪くなることがあります。

甲状腺機能低下症

同じく甲状腺ホルモンの分泌が不足した時にも身長の伸びが悪くなることがあります。血液検査で甲状腺ホルモンや甲状腺刺激ホルモンを検査するとわかります。他にも、活気がない、汗をかきにくいなどの症状がみられることがあります。

染色体の病気(ターナー症候群やプラダー・ウィリー症候群など)

ターナー症候群は女の子にある2本のX染色体が1本しかなかったり、一部がかけていたりする染色体異常です。思春期が見られず、また心臓病や難聴などの合併症の問題もあります。ターナー症候群では、成長ホルモン治療や女性ホルモン治療を行います。
プラダー・ウィリー症候群は15番染色体の変異による病気で、乳幼児期には筋緊張の低下がみられ、肥満や発達障害などの症状もあります。成長ホルモン治療により、身長を伸ばすだけでなく筋力や体の代謝も改善します。

子宮内発育不全(SGA性低身長症)

在胎週数に比べて体格が小さく生まれた場合、多くは3歳ごろまでに追いつきますが、小さいままのことがあります。
一定の条件を満たす場合には成長ホルモン治療を行うことがあります。

骨や軟骨の病気(軟骨無形成症・軟骨低形成症)

骨や軟骨そのものの異常のために身長が伸びず、胴体に比べて手足が短いなど、体のバランスに特徴がみられます。この病気は遺伝しますが、突然変異(ご家族に同じ病気がない)で、こどもだけに病気が見られることがよくあります。このうち最も頻度が多い軟骨異栄養症では、身長を伸ばすために成長ホルモン治療や整形外科で骨延長術を行います。

心臓・肝臓・腎臓などの臓器の異常

心臓・肝臓・消化器などの重要な臓器に病気があると体に十分な栄養を取り込むことができず、身長の伸びが悪くなります。また、低身長の検査でかくれていた臓器の病気が見つかることもあります。その場合は、臓器の病気の治療を行います。治療によって臓器がよくなれば、身長も伸びてきます。小児慢性腎不全でも低身長となりますが、標準身長の-2.5SDを下回る場合は成長ホルモン治療を行います。

思春期早発症

思春期とは、こどもが成長し大人になっていく過程で、男の子は男の子らしく、女の子は女の子らしく体が変化し、著しい身長の伸びを認める時期をさします。 思春期では性ホルモンが上昇することにより、性差がはっきりしてきます。通常、女子は10歳頃、男子は12歳頃から男女差がはっきりしてきますが、それが2〜3年くらい早く始まるのが思春期早発症です。
思春期早発症で治療を行う目的は、思春期が進まないようにすることによって小柄なままに体が完成しないようにして身長が伸びる期間を長くし、大人になったときの身長が極端に小柄にならないようにすることと、幼い年齢で男性化・女性化が進んで本人や周囲が精神的負担を負わないようにすることです。もし思春期を早める病気(腫瘍など)が見つかった場合には、その病気に対する治療を先行します。